まいまいライフ

元東証一部勤務サラリーマンが個人M&Aを目指すブログ。野立て太陽光発電や覆面調査などの副業も

【後編】日本政策金融公庫から2回目の融資成功!感じたこととコツ

どうもシャラです。前回の続きです。
【前編】日本政策金融公庫から2回目の融資成功!感じたこととコツ - まいまいライフ
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【2回目の融資】

太陽光発電の稼働から2年が経とうとしたとき、再び日本政策金融公庫(以下公庫)を利用した次の投資を考えていました。
発電所の2基目も検討してましたが売電単価の下落もあり、1基目よりも利回りが悪くなるのは明らかだったので断念。色々検討した結果、コインランドリーFCをすることを考えました。ただ結果から言えば融資承認までは行きましたが白紙にしました。
個人借入を追加でするのは当然大きなリスクを伴うし、私が今目指している事業承継、個人M&Aの足枷にもなることが理由でした。

今回も融資申込から承認までの流れを具体的に紹介したいと思います。

申込時の状況

  • 一部上場企業勤務(勤続5年)
  • 年収430万円+売電収入230万円
  • 借入金残高約1900万円
  • 貯蓄800万円(株の評価額含む)

今回コインランドリーで申込した融資希望額は2063万円だったので融資が通れば太陽光の借入と合わせて4000万近くになります。年収の9倍以上になります。
ちなみにコインランドリーの開業に必要な費用はざっくりこんな感じです

  • 機械設備2000万(店内備品含む)
  • 工事代800万
  • 家賃20万/月(敷金礼金3か月分)

太陽光ではフルローンでしたが、今回のコインランドリーでフルローンは厳しいだろうと思い、自己資金も800万以上入れるつもりでした。

再び申込、事業計画はぬかりなく

追加融資の場合、前回の担当の方に話をすると融資が通りやすいと聞いたことがあったので(真偽は分かりませんが)公庫HPから申込はせず、支店に直接電話をしました。追加融資をしたい旨を伝え、担当の方に繋いでくれるようお願いしました。…ところが。担当の方が異動したとのこと!!これは想定外。いや2年も経っているのだから想定しておかなければならなかったか。
それでも別な担当の方に繋いでくれました。太陽光とは別に新たな事業としてコインランドリーをやりたいと伝えました。私は一つ疑問があってここで質問しました。

Q.すでに開業しているがこれは設備資金融資or創業融資?

答えは後者でした。すでに開業していても別な業種なので創業融資になるそうです。ただ少し1回目と枠が違うようで新規事業活動促進資金という中小企業が新たな事業を始めるための枠でした。
担当の方から申込用紙を送るからそれを記入して必要書類と合わせて送るよう言われました。必要書類は以下の通り。

  • 設備や工事代見積もり
  • 不動産物件情報
  • 事業計画書(シミュレーション等)

まずはそれを見てから話をしましょうとのことでした。内容次第では書類審査で終わり、面談もしてくれないのでしょうね…。

面談の場所は融通を効かせてくれることも

書類を送ってから数日後、担当の方から電話が来て面談をしてくれるとのこと。ひとまず安心。
「支店での面談でも良いですが、来週そちらの商工会議所に行くのでそこで面談しましょうか」と提案してくれました。私の自宅から支店まで車で1時間かかるのでとてもありがたい!ただその日は出勤日だった。すぐさま先輩に週休を代わってもらいました。先輩あざす。
面談に必要なものは前回の面談のときとほぼ同じでした。追加として太陽光発電事業の売上表(前年分)を持ってくるように言われました。

  • 資産が分かるもの全て(通帳や有価証券など)
  • 所有している不動産の評価額が分かるもの
  • 本人確認書類(免許証など)
  • 印鑑(シャチハタ不可)
  • 売上表(前年分)
  • 固定資産納税通知書課税明細
  • 固定資産税の領収証(前年分)
  • 直近の給与明細か源泉徴収票

面談は勝てるビジョンをしっかり伝える

面談当日、商工会議所で面談の予約をしている旨を伝えると個室ブースに通されました。
担当の方と雑談をしながら、太陽光発電は順調なのかとかコインランドリーをしようと思った理由など聞かれました。
太陽光に関しては決算書を見てもらい、一度も売電額が返済額を下回っていないことを説明しました。また夏場の除草作業をしていることや、冬場の積雪の影響で発電量が下がったことなど事業に対して真剣に取り組んでいる点をアピールしました。
コインランドリーを始めようと思ったきっかけは太陽光発電の売電単価が下がり、2基目が厳しいことと1基目の太陽光発電のリスクヘッジとしてコインランドリーが適している(晴れた時はソーラー、雨の時はランドリーで稼げて収支が安定する)と考えていることを伝えました。またコインランドリーは立地が命で立地の検討に1年以上時間をかけ、出店予定地の優位性を伝えました。具体的には

  • 予定地が東北で一番の人口密度を誇る塩釜市であること
  • 利用層である戸建て車持ちが多いエリア
  • 大通りで視認性が良い
  • 競合店が周りにいない
  • スーパーが徒歩2分圏内

などを挙げました。
今回の面談で意識したのは熱意だけでなく明確なロジックを持って訴求したことです。熱意はもちろん大切ですが、結果にコミットできるような「オセロの角を取って勝てる状態ですよ」ということを伝えることが大事だと思います。
面談の最後には1回目と同様に通帳類の確認などがありました。ただ借入希望額が大きいので太陽光設備も担保に入れないと厳しいと言われたので、後日設備の資料をFAXしました。

公庫からの価格交渉は最強

数日後に担当の方から電話が来ました。
「なかなか厳しいです。希望額2063万円の端数を切れませんか。また販売会社と価格の相談をして貰えないですか」
…かなり崖っぷちの状況というのが伝わりました。
「すでに2回値引きしてもらっていて厳しいと思いますがやってみます」
と伝え、さっそく事情を販売会社に相談すると数日後に回答をもらえるとのことでした。個人の値引き交渉よりも公庫からの事実上値引き要請ですから強いとは思いましたが結果は成功。なんと230万円も安くなりました。どんだけ利益上乗せしてたんだし。

承認そして辞退

値引きの結果を公庫に伝えてから数日後に融資が通った連絡が来ました。今回は面談から10日ほどで1回目よりも早かったです。その後の融資契約の話をされましたが、冒頭に書いた通り辞退しました。ここまで話が進んで白紙にするのは忍びなかったし、自身も1年以上準備したので迷いは正直かなりありましたが、より良い可能性に賭けようと思いました。

まとめ

2回融資が通ったことで感じたことは、公庫はとてもお金を貸したいんだということです。(もちろん熱意を感じられない人や無茶な計画の人には貸さないとは思いますが)
こちらの事業計画に非常に前向きでサポートしようという姿勢が感じられました。また融資が厳しいときも太陽光設備を担保にしないかと提案としてくれてベストを尽くしてくれました。
また金利面でもこちらが言わずとも最適な枠を使ってくれて最も金利が低くなるようにしてくれました。今回の私の場合で言えば1回目が創業融資と復興支援枠、2回目が新規事業活動促進資金です。
現在私は事業承継、個人M&Aという新たな挑戦に向け準備中です。またいつか借入が必要になることもあると思います。
今回の公庫とのやり取りで学んだことを活かして、自分の借りられる額ギリギリでレバレッジを効かせていきたいです。そして買った会社を大きくしていきたいです(個人貸付にならないのが一番ですが(^_^;))

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